オススメRESINと、レジン計算方法(比重別・計算例付き!)
エポキシ樹脂(2液性レジン)色々あるけど、どれがいいの
単純に半分量を混ぜるだけではダメなの
こんにちは!
” 地球さんぽ Art Lab. ” の Rika です!(*’ー’*)ノ
ご訪問ありがとうございます♪
アルコールインクアートのコーティングや、
海アートで使用するエポキシ樹脂(2液性レジン)
ネット検索すると、安いものから1万円近いものまで
色々あるけど、結局、どれがいいの
単純に半分量を混ぜるだけではだめなの
こちらの記事では、
私が実際に使用した中でのオススメ・レジン3選と、
2液レジンの全量、分量の計算方法について、
私のやり方を備忘録メモしました📝
少しでもお役に立てれば幸いです(*’ー’*)ノ
エポキシ樹脂 (2液性レジン液)とは?
エポキシ樹脂 とは?
ありとあらゆるモノに形を変えて使用されているプラスチックのこと
プラスチック素材には、大きく分けて以下の2種類があります。
- ① 熱可塑性樹脂
-
加熱して溶かし、冷却化して形にする
→ 主に、工業製品
(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、
ポリ塩化ビニル(PVC)、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)) - ② 熱硬化性樹脂
-
液体状の樹脂を加熱して硬化させる
→ 主に、塗料や接着剤 で、
電子回路等の電気を通さない部分のコーティング剤としてだけでなく、
建築や工業用接着剤、自動車や船舶の防腐用塗料など多様な用途がある。
アートで使用されるエポキシ樹脂 はこちらに分類される
2液性レジン液 とは?
アートで使用される熱硬化性のエポキシ樹脂は、
基本的に「主剤(RESIN)」と「硬化剤(HARDENER)」の2種類の液体を使用
※重量比ではないことに注意
「主剤(RESIN)(不安定な状態のプレポリマー)」×「硬化剤(HARDENER)」
↓
↓ 混合(撹拌)
↓ ※化学反応による発熱
↓
分子同士がガッツリ繋がって、丈夫なポリマー(重合体)を形成
↓
化学反応で、時間が経てば自然に硬化(約1日)
レジン(エポキシ樹脂)は、
加熱すると熱膨張し、冷めると収縮する特性があります。
2液を混合すると化学反応が始まり、
徐々に硬化が始まって熱を発生します(化学反応熱)。
化学反応熱により、
レジン内部に熱がこもっている状態に加えて、
気泡消しのトーチ熱や、
白波作成のために当てるヒートガン熱など、
レジン液内部は更に温度が上昇し、
熱膨張しながら硬化も進んでいる状態になっています。
(外側へ広がろうとしている状態。)
2液混合 → 化学反応 → 徐々に硬化→ 反応熱 → 熱膨張
そのため、
一般的にレジンアートの作業は
2液混合してから、
45分~1時間程度が最適と言われています。
(使用するレジンのタイプ種類にもよります)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
硬化した後、無理に、
ヒートガンやターボを使ってレジンを動かそうとしたら、
レジンは動かないし、焼き焦がしてしまって煙が出たり、
木製パネルに貼ったインクアートの紙が熱によって、
ぷくっと浮き上がってくることもあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方、
室温(20~25℃)で数日かけて
レジン作品を完全硬化させていきますが、
室温で放熱させる冷却過程において、
今度は、収縮しようとする力が働き完全硬化していきます。
(内側へ縮まろうとしている状態)
オススメ RESIN 3選(+1)
※あくまでも、私個人の主観的な使用感と感想を基にしたランキングです
👑 ART RESIN(アートレジン)( or SANAAA)
アルコールインクアートをされている方は、
こちらのレジンを使って作品の仕上げコーティングをしている
アーティストさんが多いのではないでしょうか。
ART RESIN とは
ART RESINは、アメリカのブランドで、
他のレジンブランドに比べて値段は高めですが、
変色しにくく、アートをクリアに保つ長さが他のブランドよりも優れており、
美術館や博物館で長く使われている最高級クラスのレジンです。
アルコールインクアートの作品保護としてだけでなく
絵画や写真の表面保護など
有名アーティストらに好まれて使われている
大変、人気が高いレジンです。
一般的にプラスチックには、
発がん性など人体に危険を及ぼす物質が入っていることが懸念されてますが、
アートレジンは
アメリカ品質安全規格ASTM D4236(APマーク)に適合し、
安全性が高く、毒性がありません。
フードセーフで、硬化後は直接、食品を乗せることもできます。
作品イメージ
Pic.2 、Pic.3は、私が実際に、ART RESIN を使って製作した作品です。
仕上がりもクリアな光沢感と繊細な表現が可能で高級感✨
ギフトにも最適です🎁
Pic.2 ART RESIN使用(クリアな光沢感と繊細な表現で高級感✨)
また、Pic.3のように、
そのまま、食材を盛りつけて、アートプレートとして使う事もでき、
自分のショボい手料理も、イオンの半額セールの総菜も、
ただアートプレートに乗せるだけで、
自宅で簡単にワンランクアップしたかの様な雰囲気を味わうことが出来ますよ❣ d( ‘-^ )
Pic.3 ART RESIN使用(アートプレート・アクセサリープレート としても◎)
お食事だけでなく
アクセサリーを乗せて置くだけでも
部屋のインテリアにもなりますね
料理を乗せた後は、
傷がつかないような柔らかいスポンジで洗い流して乾かせばok!
裏面が木製パネルの場合は、レジンコーティングした面を
濡れたティッシュなどで拭き取れば良いと思います(*’ー’*)🎶
ズボラな私でも、お手入れ簡単 ε=(´▽`;) ホッ ♡
使用感(個人的な感想)
個人的な使用感として、
2液を混ぜ合わせている時の感覚は他のレジンと比較して滑らかで、
色付けやアクリル絵の具を混ぜた後の仕上がりが、
とても綺麗で透明度が高い気がします。
繊細な表現の作品に仕上げたいときにオススメです。
購入先 ① ART RESIN
アメリカのブランド商品ですが
最近のアルコールインクアートに人気に伴って
日本語でAmazonや楽天などからも購入できるのは、
とっても嬉しいですね!d(*’-^*)
購入先 ② SANAAA ← コーティングなら1番オススメ👑(コスパ最強!)
最近、前述の「ART RESIN」が入手困難だったため、
コーティングや、海や宇宙のニュアンス表現(※)に最適な
(※波や雲のセルをあまりはっきり表現させず、綿のようなイメージ)
2液性エポキシレジンを探していたところ、
試しに使ってみたら、
透明度が高く、レジン着色も鮮やかな仕上がり✨
使用感、仕上がり(作品イメージ)共に、
「ART RESIN」と、ほぼ同等な上
価格が、約3,000円 とコスパも最強 ❣
なレジンを見付けました😆
使用感がとてもサラサラしていて、硬化速度が遅いので
最後の仕上げのコーティングや、
繊細な表現の作業に向いているレジンだと思います。
例えば、
海Artに最適な「FLAWLESS RESIN」は
粘度が高く、硬化速度も速いため、
コーティングでも全体に伸ばしにくく、
簡単にセルが出来てしまうため、
逆に、ふんわり繊細な表現が難しいです。
2nd. FLAWLESS RESIN(フローレスレジン)← 特に海Art向け
最近、見付けた日本のメーカー「フローレスレジン」
特に、海アートでリアルな白波セルを作りたい方におススメ!
Pic.4 FLAWLESS RESIN(A:主剤(RESIN)/ B:硬化剤(HARDENER))
Pic.4(左)A:主剤(RESIN)が、少し白濁していますが、
硬化後は、問題なく透明度高いクリアな仕上がりになります。
FLAWLESS RESIN とは
FLAWLESS RESINは、日本製のブランドで、
ART RESIN に比べてお値段は約 半分 程度と安く、お財布👛にやさしい上に、
品質にも使用感にも安全性でも、問題なく使えるレジンだと思います
特に、海アートを制作するのに重要な以下3つの性質に特化しているだけでなく、
速乾性 + 高硬度 + 高粘度
一般的なアート用として、
真水のように高い透明度を保ちつつ、黄変対策にも注力しており、
第三者機関が調べた紫外線テストでも
最高水準の難黄変との評価証明を頂いているとのこと✨
一般的にプラスチックには、
発がん性など人体に危険を及ぼす物質が入っていることが懸念されてますが、
フローレスレジンもアートレジンと同様に、
VOCフリー、食品接触OKの、高粘度二液性エポキシレジンなので、
安全性が高く、毒性がありません。
フードセーフで、硬化後は直接、食品を乗せることもできます。
たくさんの Good Point
2液混ぜた後の硬化速度が速いので、ある程度、手順に慣れて手早く作業しないと、
デザイン作る前にレジン液が硬化し始めて流動しなくなるので、コツと慣れが必要かもです
作品イメージ
Pic.5は、私が実際に、FLAWLESS RESIN を使って制作した、海アートです。
速乾+高粘度+高硬度なので、
先に紹介したART RESINよりも、リアルな白波セルの表現が出しやすかったです。
(もちろん、個人差や、コツ、経験の差、得意・不得意はあると思いますが)
Pic.5 FLAWLESS RESIN使用(リアルな白波セルの海アート)
使用感(個人的な感想)
特に海アートに適したエポキシレジンで、
2液を混ぜている時、
前述したArt Resinと比較して、やや粘度が高く感じられ、
白波のセルを作り出しやすいように硬化も速いです。
白波セルの作りやすさに特化したレジン液ではありますが、
普通にコーティングする際にも、透明度も仕上がりも問題ないように思えます
下に、白波セルを作りやすいPoint①~③を整理してみました!
ヒートガンで白波に温風をあてたとき、
先に硬化している下の層との摩擦率が大きくなり(滑りやすさの度合い)、
白アクリルが、当初乗せた位置に粘着しつつ押し流されるので、
パン生地を延ばすように、白アクリル絵の具が、引き延ばされ
リアルな白波の網目のようなセルが作りやすくなります。d(*’-^*)
そのほか、ART RESIN よりも粘性が高まるのが速いので、
個人の作業スピードや室温などの環境の違いはありますが、
粘度が出るまでの待ち時間(作業時間)が短縮できます。
ART RESINを使った海アートをするとき、
粘性が高くなるのを待ちきれず作業してしまって、
思うようなセルが生み出せない!
という経験をされた方、いませんか
または、待ち時間の間、他の作業をしている内に
デザインできないほど粘度が高くなり触れなくなったり…
FLAWLESS RESINなら、中途半端な待ち時間が短縮されるので、
一連の流れ作業で描きやすくなります。
ただし!
Point2 「速乾性」の性質も重なって、速く固まるので、
作業手間取ったり、デザイン悩んだり拘っているうちに流動性が無くなり
温風当ててもレジン液が動かず焦げたりして、
触れなくなってしまう(描けなくなる)ので、慣れが必要かもしれません。
速乾性の上、高硬度でもあるので、
Point① で作った白波セルが、形状を保持したまま完全硬化していくので、
描いた時と、ほぼ、同じ形状のセルのまま残りやすいです。
ART RESINを使って白波セルを作ったとき、
描いた直後は
「良い波きた~🌊セルが出来た👏」と喜んでも、
まだ僅かに流動性が残る24時間硬化中、
側面にレジン液が垂れると同時にデザインも引き延ばされてしまい、
ワクワクしながら蓋を開けてみれば、
あのセルは、お気に入りのデザインはどこへやら…
という経験をされた方、いませんか
Point2 「速乾性」でも述べたように、
描いたデザインが、形状を保持したまま硬化していくので、
作成前後での仕上がりデザインイメージが崩されることが少ないです。
そのほか、白波セルと直接関係はありませんが、
高硬度のため、
表面だけでなく、側面も、ぷっくり厚みをもったコーティングが可能です!
なので、より立体的な表現を作りたい方にもオススメです ❣
上記 Point①~③より、
FLAWLESS RESINは、リアルな白波セルが生まれやすいのだと、
実体験をもとに個人的に分析しました ٩(๑•ᴗ•๑)
※あくまで、個人的な想定イメージで、論理的な証明実験や数値計算まではしていません🙇♀️
LAWLESS RESINが、海アートに向いているのは、
白波セルを生み出すために重要な 速乾+高粘度+高硬度 という特性が
大きなPointだと思います
ここで勘違いしてほしくないのが、
ART RESINだと、白波セルが作れないわけではありません。
FLAWLESS RESINだと、繊細な波やニュアンス的な表現ができない訳ではありません。
あくまでも、作りやすい、表現しやすい ということなので、
個人差もあるし、どのレジン液を使ったとしても、それらの特性を上手く活かして、
結局、最終的には、自分自身で要領やコツ、感覚を掴む事が、一番大切だと思いますd(*’-^*)
購入先
こちらもいつもお世話になってる
Amazonや楽天などからも購入できるので、
とっても嬉しいですね!d(*’-^*)
お値段も、Art Resinの半額程度で購入できるので、
お財布👛にも優しく、扱い方もほぼ同じ要領で使えるので、
レジンの扱いに慣れてきたら、フローレスレジンでも良い気がします🆗
おまけとして、
白波セルを作るのに FLAWLESS RESIN と相性のいい顔料もご紹介しておきますね!
私は、お財布に優しい「ホルベイン チタニウムホワイト」を使用していますが、
👇
👇「シュプリームホワイト」を使うと、
また、違ったニュアンスの波を作ることができるので、
今度、顔料の違いによる、白波セルの違いを実験してみたいと思います ٩(ˊᗜˋ*)و
🔰初心者にオススメ!
「シュプリームホワイト」とセット使い!
より白波セルが作りやすくなるアイテム🌊
👇
「シュプリームホワイト」 は、「Cell Add」を混ぜて使うと
シュワシュワな白波を作りやすくなるようです!
3th. COALA RESIN(コアラレジン)
アルコールインクアートをされている方なら、
こちらのレジンをご存じのアーティストさんも多いのではないのでしょうか。
COALA RESIN とは
COALA RESINは、アルコールインクアート協会オリジナルの2液性レジンです。
そのため、アルコールインクアートされているアーティストさんなら、
安心して購入しやすいのでは
ART RESIN に比べてお値段は約 6~7割程度と安く、お財布👛にやさしい上に、
品質にも使用感にも安全性でも、問題なく使えるレジンだと思います
ただし!
ART RESNや、FLAWLESS RESINより、
146~200ml 内容量が少なく、別途送料がかかります⚠️
(コアラレジンのボトル写真を撮るのを忘れてしまい画像がありません🙇♀️)
イメージ
Pic.6は、私が実際に、COALA RESIN を使って製作した作品です。
ART RESIN同様に、仕上がりもクリアな光沢感と繊細な表現が可能✨
Pic.6 COALA RESIN使用(クリアな光沢感と繊細な表現✨)
使用感(個人的な感想)
個人的な使用感としては、ART RESIN と同様な印象で、
2液を混ぜ合わせている時の感覚は滑らかで、
色付けやアクリル絵の具を混ぜた後の仕上がりも、
綺麗で透明度が高い気がします。
購入先
アルコールインクアート協会のオンラインshopにて購入が可能です!
本記事でご紹介した3商品の中で、2番目に安いレジンですが、
ART RESNや、FLAWLESS RESINより、146~200ml 内容量が少ないのと、
合計金額が12,000円未満だと、別途送料がかかってしまう事に注意⚠️
ART RESNや、FLAWLESS RESINより、146~200ml内容量が少なく、
別途送料がかかります⚠️ (¥12,000以上のご注文で国内送料が無料)
6,600円のレジン1つだけの購入だと別途送料がかかるため、
その場合、お住まいの地域の送料合計金額や、量単位あたりの価格比較にすると、
Amazon セール時の ART RESINの方がお得に購入できる時もあります
私の場合、
大型作品制作に合わせてレジンを2つ購入する時か、
または、ロシアのインク「kamenskaya Ink」の
購入時に合わせてレジンも購入するなど、
合計金額12,000円以上になる買い物の際に、
コアラレジンを購入しています🛒
可愛いパステルカラーや、
カメレオンのように色彩が変わるのが何とも不思議な
ロシアのインク「kamenskaya Ink」のカラーバリエーションは、
私が検索した所、Peppermint さんのshopが、一番、豊富に揃っているような気がします。
また、新色の取入れも、一番、速いと思います❣
その他、
アルコールインクアート協会オリジナル商品など、
こちらでしか買えない資材もあるので、
レジン以外の商品と合わせて購入する際には、
こちらでまとめ買いした方がお得かもしれません d(*’-^*)
レジン必要量の計算方法
ネット上の計算ツールは、
主剤(RESIN)と硬化剤(HARDENER)の合計量が算出されますが、
2液は比重が異なるため、重量で計量する時は注意が必要です⚠️
こちらでは、私なりの計量方法をまとめてみました d(๑•ᴗ•๑)
全量の計算
レジン液の全量計算は、
ART RESIN の公式HPにて、計量ツールが公開されています。
パネルタイプが Square(四角)の場合と、Circle(円形)の場合、
それぞれ、計算ツールが異なりますので、両方のサイトをご紹介しますね!
■ Square パネル(四角)
■ Square パネル(四角)
上記サイトにアクセスすると、以下の様な画面が表示されます。
英語表記ですが、下図(■.1 )の手順で進めばok!
- パネルの縦(長さ)、横(幅)を数値入力
- デフォルトでは「in(インチ)」になっているので、右側の▲▼クリックでプルダウン
- 普段、見慣れている「cm」に切り替え(もちろん、インチ入力でもok!笑)
- CALCULATE クリック
以下のように、計算結果が表示されます。
上記は、参考として、パネルの「F0サイズ」を計算した結果です。
こちらも、見慣れた単位「40ml (0.04ℓ)」を見ればいいと思います。
表示される計算結果は、
⚠️ 主剤(RESIN)+ 硬化剤(HARADENER)2液の合計 です。
⚠️ 表面のみの分量なので、
側面に決壊させたい場合は、+10ml した分量にすると良いでしょう
(■.2 の例だと、2液の合計(決壊)= 40ml(表面のみ) + 10ml(側面) = 50ml のレジンが必要)
⚠️ 計算結果の量は、体積比(ml) という事に注意!(重量比(g)ではありません)
● Circle パネル(円形)
● Circle パネル(円形)
手順は、前述したSquareパネルと同じです!
上記サイトにアクセスすると、以下の様な画面が表示されます。
英語表記ですが、下図(●.1 )の手順で進めばok!
- 円形パネルの直径(Φ)を数値入力 (半径ではありません)
- デフォルトでは「in(インチ)」になっているので、右側の▲▼クリックでプルダウン
- 普段、見慣れている「cm」に切り替え(もちろん、インチ入力でもok!笑)
- CALCULATE クリック
以下のように、計算結果が表示されます。
上記は、参考として、円形パネルの直径 Φ=18cm を計算した結果です。
こちらも、見慣れた単位「40ml (0.04ℓ)」を見ればいいと思います。
表示される計算結果は、
⚠️ 主剤(RESIN)+ 硬化剤(HARADENER)2液の合計 です。
⚠️ 表面のみの分量なので、
側面に決壊させたい場合は、+10ml した分量にすると良いでしょう
(■.2 の例だと、2液の合計(決壊)= 40ml(表面のみ) + 10ml(側面) = 50ml のレジンが必要)
⚠️ 計算結果の量は、体積比(ml) という事に注意!(重量比(g)ではありません)
分量の計算 ➫ 主剤(RESIN)/ 硬化剤(HARDENER)
主剤(RESIN)と 硬化剤(HARDENER)
体積(ml)で量る場合と、重量(g)で量る場合で、分量が異なります。
楽❣ 体積(ml)で計る場合(計量カップ)
さきほど、ご紹介した3つのレジン
- ART RESIN
- FLAWLESS RESIN
- COALA RESIN
体積比(ml)は、 全て 1:1 の混合比率なので、
Resin Calculator の計算結果で算出された全量の半分(1 / 2)同量でokです!
体積比(ml)
主剤(RESIN): 硬化剤(HARDENER)= 1 : 1
≪例えば≫
先ほどの計算例(■.2、●.2)レジン全量 50ml(側面決壊)に対して
主剤(RESIN): 硬化剤(HARDENER)
= 1 : 1
= 25ml : 25ml
= (50/2)ml:(50/2)ml
※ 計算結果(全量)の単純半分の量でok
計量カップで、それぞれ半量ずつ量ると分かりやすいです!
計量カップは、
100均などで売られている物でもいいですし、
シリコン製の計量カップなら、
レジンが硬化したあとペロッと剥がれるので
何度も再利用でき片付けも楽だし、お財布にも優しいですよ👛
👇こちらも、使い捨てとありますが再利用でき、取っ手もついてて便利です!
難! 重量(g)で計る場合(デジタルケール(キッチンスケール))
※ レジン種類別の比重と計算例の一覧表付き
先ほど体積半分したように、
2液レジン全量分から
単純に半分ずつの量ではダメなの❓
実は、主剤(RESIN)と硬化剤(HARDENER)は
比重が違うんです!
重量計(デジタルスケール)など、
重さで測る場合は(重量比(g))注意⚠️
⚠️ 前述のレジン必要量は体積(ml)なので、
重量(g)で量りたい場合は比重計算が必要!
⚠️ 2液の比重が異なるので、
同じ体積(ml)でも重量(g)が異なります!
比重以前に、
体積(ml)? 重量(g)?
と思った方は、参考までに👇
💡単位換算(ml → g)
密度も比重も「1」の分かりやすい 水 を例に単位換算のおさらい📝
水 1 ml = 1g(1cm3 × 1g/cm3 )立方体 (1cm×1cm×1cm)の重さ
✔ 水の密度 : 約1g/cm3( 1ml = 1cm3 )
✔ 密度(g/cm3) ⇒ 物の質量を体積で割った値
✔ 比重(無次元) ⇒ 物の密度を水の密度で割った値。密度と同じ値になる。
で量る場合: 計量カップ体積比(ml)
で量る場合: 計量計(キッチンスケールなど)重量比(g)
さきほど、ご紹介した3つのレジン
それぞれのレジンで比重が異なるため、
デジタルスケールなど重量で量ろうとするときは、
Resin Calculator の計算結果で算出された全量の単純半分(1 / 2)ではダメです!
(同じ体積でも重たさが違います)
- ART RESIN
- FLAWLESS RESIN
- COALA RESIN
なぜ、重量で量る場合は、単純半分量ではダメなのか
👇 気になる方は・・・下記チェック(なんだか、論文や報告書の書き方っぽくなってきましたが…)
💡レジン種類別の比重一覧と分量の計算例
Table.1 に、
レジン種類別の比重一覧を整理しました。
Table.1 に示すように、同じ体積(ml)に対する重たさの比率が、
硬化剤は主剤よりも 軽い ことが分かります。
Table.1 レジン種類別の比重一覧
比重が頭の片隅にあると、量る際に間違えなくなりますよね
比重別の計算方法として、以下の2パターンあります。
- 必要量の全量から分量を計算
(端数になるため、小数点第一位まで計量できるキッチンスケールが必要です) - 比重が軽い
「硬化剤(HARDNER)」の比重を「1」として計算 ← ズボラな私はこちら
* 基本式(ART RESIN の場合)*
主剤(R)の量 = 全量 × R 比重 / ( R 比重+ H 比重 )
= 全量 × 1.0 / ( 1.0 + 0.84 など) = 全量× 1 / 1.84
硬化剤(H)の量 = 全量 × H 比重 / ( R 比重+ H 比重 )
= 全量 × 0.84 / ( 1.0 + 0.84 など)= 全量 × 0.84 / 1.84
Table.2 に、
必要全量(50g(ml))から
主剤(R)・硬化剤(H)の必要分量を算出する方法を整理しました。
Table.2 全量(50g(ml))から2液分量を算出する計算例
* 基本式(ART RESIN の場合)*
① 主剤(R)の比重「1」を基準とした場合
主剤(R)量 = (全量/2) × R 比重 = ( 全量 / 2 ) × 1.0
硬化剤(H)の量 = (全量/2) × H 比重 = ( 全量 / 2 ) × 0.84
————————————————————————-
② 硬化剤(H)の比重「1」を基準とした場合
主剤(R)量 = (全量/2) × (R 比重 / H 比重)
= (全量/2) × ( 1.0 / 0.84 ) = ( 全量 / 2 ) × 1.19
★ 硬化剤(H)の量 = (全量/2) × H 比重「1」基準 = ( 全量 / 2 ) × 1.0
👆実際の計量ではこちらを使います
Table.3 に、
「主剤(RESIN)」または「硬化剤(HARDNER)」
どちらか一方の 比重を「1」と固定した場合の
必要分量を整理しました。(全量 50g(ml)の場合)
Table.3 一方の比重を「1」とした場合の計算例(全量50g(ml))
Table.3 の計算例を見て気付いたかと思いますが、
比重が大きい(重たい)主剤(RESIN)を 基準「1」として、
後から、硬化剤(HARDENER)の添加量を計算すると、硬化剤の重量が軽いので、
合計重量が必要全量(50g)に足りていない事が分かります。
≪例えば≫
ART RESINの主剤「1」(=25g)とした場合
主剤(RESIN) 25g + 硬化剤(HARDENER) 21g = 46g < 50g(必要全量)
そのため、下記のSTEPで計算すれば、
必要全量(50g)を満たすことができますよ。d(*’-^*)
比重が小さい(軽い)硬化剤(HARDENER)を基準「1」として、
全量の半分量を先に計算(上記例だと、25g)
硬化剤(HARDENER)に対する主剤(RESIN)の比重を
必要全量にかけて算出
主剤(RESIN)比重 = 1 / 硬化剤(HARDENER)比重
= 1 /(ART RESINの場合「0.89」)= 1.19
全量が若干、多くなりますが、足りないよりはマシ!
多くなる分には、
補修や色付け、波アートの白レジン用など、他の用途にも使えるので、
少し勿体ないかもしれませんが、その方が硬化不良など失敗も少なくなります。
キッチンスケールは、
小数点第一位まで計量可能な下記のデジタルスケール(キッチンスケール)がおススメです!
レジンを量る際は小数点まで気にしなくても良いですが、
海アートをされる場合、
白波用の「ホルベイン チタニウムホワイト」を計量する時は、
小数点第一位まで計量できた方がいいので、1台持っておくと色々と便利だと思います
超・楽❣ ズボラさん向き!重量→見た目の合わせ技!(わたしのやりかた)
- 計量カップを使った体積比(ml)での量り方
- デジタルスケール(キッチンスケール)を使った重量比(g)での量り方
いろいろ、混乱しながら書き進めてきましたが…
ズボラで大雑把な私は、
体積比と、重量比の合わせ技で、適当に量ってます😆
結局、それでも、失敗したこと無く、問題なくできています ❣ 笑
このやり方だと、難しい比重計算もせず、
計量作業も、なんと、硬化剤(HARDENER)1回のみでok!
読み進める前に、
/ 向いてる人 がいるので、下記の Point Check 向いてない人
ちなみに私は…
料理も、計量せず、レシピすらちゃんと見ず、適当にイメージで作る派です笑
そんな、ズボラな、わたしのやりかた、
最初は、少しコツ?(感覚?)が必要かもしれませんが、慣れれば楽 🎵
きっちり・ピッタリ量れなくても良いので、
とっかかりが面倒なレジン工程が、少しでも楽になれば幸いです😊
👇 計量に使う材料(キッチンスケール持ってる方なら、自宅にある物だけで量れます)
コップを2個使う場合と、
コップを1個で済ませる、超・ズボラ的やり方(節約ともいう)← 最近はもっぱらこちら笑
2パターン、ご紹介しますね٩(๑•᎑•๑)۶
実際に計量する前に!
① レジン全量の計算 Resin Calculator (側面にも決壊したい場合は+10ml)
② ①の計算結果で算出された全量の単純・半分(1 / 2)を算出
コップを2個使ったズボラ的レジン計量法
目分量の計量コツを掴むまでは、こちらが分かりやすいかも!
透明のプラコップをデジタルスケールに乗せ「0」設定し、
レジン必要全量の単純・半分量(1/2)の 硬化剤(HARDENER)を計量
≪ex≫
必要全量が 50g なら、
単純半分量 25g (= 50g/2)の硬化剤(HARDENER)を計量
STEP① で計量したコップとは別に用意した、
もう1つのプラコップに
硬化剤(HARDENER)と同じ液面高さになるまで、
主剤(RESIN)を注ぐ
STEP② で計量した主剤(RESIN)を、
STEP① で計量した硬化剤(HARDENER)に注ぐ
まとめ
オススメ RESIN 3選(+1) 一覧
Table.2 に、前述したオススメRESIN3選について、
価格や各種レジンの特徴など整理しました
ご自身の用途やお財布事情に合わせて、参考になれば幸いです
Table.2 オススメRESIN3選の比較一覧表
レジン必要量の計算方法
全量
レジン液の全量計算は、ART RESIN の公式HPの計量ツールが便利です!
分量の計算 ➫ 主剤(RESIN)/ 硬化剤(HARDENER)
主剤(RESIN)と 硬化剤(HARDENER)
体積(ml)で量る場合と、重量(g)で量る場合で、分量が異なります。
Table.3 に、レジン種類別の比重一覧と分量の計算例を、
Pic.12 に、 レジン分量(体積比と重量比)をまとめてみました٩(๑•᎑•๑)۶
もっと、詳しく知りたい方は、目次リンクから飛べる本文の各項目へ
Table.3 一方の比重を「1」とした場合の計算例(全量50g(ml))
キッチンスケールなどを使って、
「重量比」で同じ分量計り取っていた方は、
比重の大きい「主剤(RESIN)」のボトル側だけ、
最後、少し余ったりしませんでしたか?
「主剤(RESIN)」比重が大きい分(重たい)、
軽めの「硬化剤(HARDENER)」と同じ重量にするために、
本来よりも少ない重量で測り取っていた事になりますね!
いかがでしたか?
当初は、「オリジナルアート時計」の製作途中のレジン項目で、
1~2行程度で、さらっと書く予定だったのに。
比重をちゃんと考え始めると、
自分自身も、いつかはきちんと整理したかった事もあり、
やや混乱しつつも、我ながら理科の教科書みたいな、
完全オリジナルのイラスト付きの解説図が出来上がりました 🧪
実際、レジン作業する際は、そこまで気にせずともできますが、
私と同じように、気になって悩んだ方の参考になったり、
頭の片隅に残れば幸いです ❀.(*´ー`*)❀.